会長挨拶

謹啓
時下,日々ますますご清栄のこととお喜び申し上げます.また平素は格別のご高配を賜り,厚く御礼申し上げます.
 第 35 回日本Shock学会学術集会を2020年5月15日(金)から16日(土)に,ホテルザ・マンハッタンおよび幕張メッセ国際会議場で主管する予定で準備を進めましたが,COVID-19のパンデミックにより,残念ながら中止といたしました.あらためて2022年5月21日(土)に幕張メッセ国際会議場で第36回日本Shock学会学術集会を主管させていただくことになりました.中止の際には皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまったことと存じます.深くお詫び申し上げます.
日本Shock学会は,専門性の枠を超えて医師・研究者が集い,ショック及びその敗血症・多臓器不全,外傷,循環不全関連領域に関して,細胞・組織傷害や炎症の分子メカニズム解明に向け独創的な研究を進め,最新の基礎的及び臨床的研究成果の議論を行う場として発展してきました.敗血症性ショックや多臓器不全など未だに死亡率の高いさまざまなショック病態の解明は,新規治療法開発につながり,今後ますますの発展が期待されています.
テーマは幻となってしまった学術集会を踏襲して,今後10年を見据えた新時代のショックとし,広く討論していただきたいと考えております.
特別講演としてオーストリア ウイーンのLudwig Boltzmann Institute for Experimental and Clinical Traumatologyから,Prof. Dr. Soheyl Bahrami先生とDr. Marcin F. Osuchowski DVM, PhD先生に来日いただき,お話しいただけることになりました.しかし,オミクロン株の患者が散見されるという報道が始まっており,今後COVID-19の第6波が押し寄せてくる可能性も大きくなってまいりました.現在オーストリアはロックダウン下にあります.今回の学術集会も不透明な要素を多く含んでおりますが,リアル会場での学術集会を目指したいと考えております.
                                   

謹白

2021年12月吉日

第 36 回日本Shock学会学術集会
会長 志賀英敏
帝京大学ちば総合医療センター
救急集中治療センター